かわらの住人

群馬県より毒を込めて

現実と虚構の狭間に蠢く影

職場で『ポケモンgo』が流行している。

 

もともと初代からのポケモンプレイヤーであり、周りに感化されやすい質でもあるので、容量に余裕のある携帯に変えたのを機に自分も始めてみた。


遅れ馳せての参戦だったので、プレイ時間の差を埋める為に課金という名のドーピングに手を染めた。


いざ始めてみると、収集欲やより強い個体を手に入れようという欲求が刺激され、気付けば休日その為に電車や車で遠征する様にすらなった。


ところがある時を境にピタッとその習慣が終わりを告げる。


それはトレーナーレベルで職場トップの人間を抜き去った時であった。職場内で最高レベルに達してしまった事である種の達成感を得てしまったのである。


その時今まで心の一部分を埋めていた巨岩が崖下へ転がっていったかのような、突如空虚になった感覚を確かに覚えた。


自分の熱しやすく冷めやすい、ほのおタイプとこおりタイプを併せ持つ性は三つ子の魂何とやらで変わらずあり続けるのであろう。


これからは友人に一日一回送れるギフト集めを主としてゆるりと余生のようにプレイしていこうかと考えている。