かわらの住人

群馬県より毒を込めて

二十うん歳の夏休み

以前参加した合コンで知り合った子と食事に行った。

 

特別女子と話す事が得意でもないし、相手も静かそうな子だし、冷静に考えるとどうして誘ってしまったんだろうと後悔していた。


もうこれは出たとこ勝負だと丸腰で洋食のお店で会った。


その合コン以来初めてその子と話したのだが、ちょっといいとこのお嬢さんみたいな潔癖な雰囲気と独特な趣味がある今まで接したことのないタイプの子であった。


また今まで付き合ったりした経験が無いらしく、ハードルの高さやら変な期待やら色んな思考が脳内を駆け巡った。


なんとかその会は事なきを得てお開きを迎えたのだが、手応え的になんとなくこれ以上はないのかなと思っていた。


寝る前に携帯を開いたらその子からラインが入っていて、お礼と今度一緒に出掛けたいです的な事が書いてあった。


しくじり先生並の失敗経験の蓄積で卑屈の極みにある自分には、未だにこのラインの真意が読めないでいる。