かわらの住人

群馬県より毒を込めて

消えゆく平成の風景

久しぶりに河童のマークの寿司店へ行った。

 

暫く振りに行ったそこは以前のガチャガチャとした雑然とした面影は消え失せ、スタイリッシュな佇まいとなっていた。


寿司を注文する液晶は、厚い武骨なものから薄いものへ、注文を受けた寿司を載せて走る"新幹線"は撤去され、木目調の細台の上に巻かれた落ち着いた色合いのベルトによって皿が流れていた。


何より一番変わった事は寿司が回っていなかったという点だ。


前述のベルトが上下二段でもって列の注文を全て捌いていた。


もう以前の見慣れた回転寿司の風景は完全に失われていた。